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Artist's commentary
86 アセビの舞踊
懸命な治療の甲斐もあって、翌日には意識を取り戻したアママイコ。
いったい 何があったのか いきさつを聞けば、記憶のほとんどを失っていて
かろうじて“ アセビ ”という自分の名前と 先の嵐で飛ばされてきた事を憶えているのみであった。
真相はつかめず、傷は癒えつつあるものの 帰るべき場所が分からない 新たな問題が生じた。
…のだったが、アセビ本人は そんな不幸な境遇など さして気にしていない様子で
森や池のポケモンとの交流を楽しんでいた。
そんな折 ふいに記憶の欠片を見つけ出し、少しづつ自分を取り戻す場面もあった。
「うん⁉ウチ 踊るのが得意やった気がする♪」
しゃなり と “しな” を作って流し目をひとつ…ピシッと静止してポーズをキメると
見ていたポケモンたちは あまりの雅さに ほぉ~、息をもらす。
かーらーのー。
高速回転!速度はグングン上がっていく!
メッソンたちも楽しくなって高速回転!
雅さとか美しさとか 今はどうでもいいぜ!高速回転!
目を回したグロッキーガール、負けじと回り続けるサイクロンボーイ、
原っぱは一瞬でエキサイティングなダンスステージと化した!!
「調子エエわ♡」
くたくたのメッソンたちをしり目に、アセビはケガを感じさせない回復ぶりだ。