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Artist's commentary
85 落ち武者
ヤレユータンの庵に迫る 大きな足音と2つの影、よく見れば 片方はハポンの父であった。
傍らにゴリランダーに負けず劣らぬ巨漢を担いでやって来る。
ズシンッ!
到着と同時に肩から下ろすと 軽く周囲が揺れた!メッソン達は驚いて身を寄せ合わせる。
「先生!池にさしかかる川に このポケモンが倒れておりまして…」
堅そうな甲殻は 所々 折れ砕け、右手の爪は一本なくなってしまっている。
これほどに大きく強そうなポケモンが全身 傷だらけで気を失っている事にボロは戦慄する。
「いったい どんなポケモンとケンカしたんだろう…」
「今日は…よそからの?患者が多いものだ…どれ」
恐ろしいナリをしたポケモンにも ひるまず治療をはじめるヤレユータン。
「このポケモンも見たことないけど、嵐で飛ばされてきたのかな?」
一同は想像をめぐらせる。
「直接的に風では飛ばないだろうが、足元を取られ 川や海に流されてきたと考えられるな」
ゴリランダーが推測する。
「うみってなぁに?」
末っ子が問うと ゴリランダーは いつか もずく が大きくなったら 乗せてもらって見に行けばいい
と、笑った。