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Artist's commentary
【PF3】足りないのはこれじゃないのかな【風無き原の戦い】
カーム高原に遅い春が来ても オブシディアンにはまだ雪が残っている。アイリがまだ暗い朝の窓を開けると、ギガンダル総督府の白い威容が輝いていた。冷たい風が吹き込む部屋の暖炉に、母は燃える石をくべ足した。魔鉱を費やして暖を取るよりも、魔鉱で機械を動かし石を掘った方が、より多くの燃料になる。 エレインが取った政策のおかげで この寒い国でも凍死者は格段に減った。飢えはまだ日常的にあるけれど、飢えて死ぬ者も減った。すべてエレインが起こした革命のあとからだ。堅いパンを温めたミルクに浸しながらアイリは誇らしげに言う。「大丈夫。盟主エレインがオブシディアンに居なくても 母さんは僕が守ってみせるから!」 母は幼い息子の、だがその頼もしさに目を細めながら、かつてエレインが自分たちに言った言葉を思い返すのだ。 「王はこの国の頂点にあらず。民の声を聞くための耳目なり。諸君らは大いにこの国を論じたまえ。そしてこの国を、我らの誇りとしよう」 朝日はオブシディアンを金に縁取っている。 民は、この若い国の勝利を願う。 戦士よ、 誇りとともに戦え…!! ■ギガンダルの国情報が足りないと思うんだ…!という訳で首都描いてみた!