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Artist's commentary
78 嵐に勝った僕たち
大樹の下で過ごすこと一日。恐る恐る外へ出ると あの嵐も夢だったかのように通り過ぎていた。
「おーーーい!そんな所に隠れてたのかーーーッ!」
ハポンが早くも ボロたちを見つけ駆け寄る。
「心配かけてゴメンよ…ハポン君の洞窟に向かおうとしてたんだけどね」
「生きてたなら 何よりだぜ!…てか、そこのお前…カレーのキザヒバニーか⁉」
「あぁん?お前は…棒 ふりまわしてたアブねーサルノリ、生意気に進化したのか⁉」
憎まれ口をはさみながらも 三匹はかつてのキャンプと同じく、抱擁し 友情を確かめ合った。
「モクローのお前は…その、変わった進化をしたんだな (汗) 」
一昼夜 焦燥するハポンのとばっちりを受け、とても個性的なフォルムになっていた もっくんは
何とも言えない表情でバモラを見つめ返すだけだった。
からくも命をつないだものの、ここで生きていく覚悟を身につまされる自然の脅威。
辺りは また流木で満ち、直接 池に出入りできる穴から出て来たメッソンたちは 窮屈そうに顔を出す。
まっ茶色に濁った池の水、また 元の美しい水に戻るには どれだけの時間がかかるだろう。
ボロは 夢(?)の中で話した大きな存在との別れ際、もう一言 メッセージを貰ったのを思い出した。