・・・とあるレースの日・・・

はぁ...今日は私のレースの日

いややる気はあるのよ。
そりゃレースだものやる気はあるに決まってるじゃない。
ただ...いやもうぶっちゃけますけど
いるのよ、今回のレースに...いや今回のレース"にも"と言ったほうが正しいかしら？

そうスペシャルウィークさんのレースで彼女の逆鱗に触れて、叩き潰されたウマ娘が今回の私の出るレースに出てくるのだ。
えと、確か他の同期組にも喧嘩売ってその度に逆鱗に触れては潰されたって聞いたいたのだけれど。
何と言うか、凄い根性あるのね...。
鋼の意思でもデフォルトであるのかしら？

実際、私もそのウマ娘の走りを見た。
特出した何かがある訳ではなかったが、それでも意地でも食らいつく様なそんな走りだった。
ポテンシャルはしっかりしてるんだから、ちゃんとしてれば良いのに...。

同期組皆の話を聞いてると、性格が終わってるのね...うんおそらく...。

...でそんな娘と今回私はレースをする訳なのだけれど。
正直面倒だなと思ってる。
かなり思ってるわ。

だって確実に絡まれるじゃない！！
いやよ！！一流の私でもそんな確実に面倒なのに絡まれたくないわよ！！

...とは言っても一応挨拶ぐらいはしないと...一流なのだから

で、そのウマ娘がいたわね。
さて挨拶しますか。

キング「こんにちは、今日のレースお互いに全力を尽くしましょう」
無難な挨拶をしてみたけれど

「あんた...キングヘイロー...」

キング「えぇそうよ」

「あんたら他の同期のやつらも...私の邪魔ばかりして」

キング「それは自業自得ではなくて？」

実際そうであった

「私は強い...私は強い...強い強い強い...負けないのよ絶対に...」

だいぶ精神的に追い詰められてるわね。
まぁそれはそうでしょうねぇ

「絶対負けない絶対負けない！！あんたを倒して！！そして他のあんたの同期のやつらにも勝って！！」
「私が強いって！！最強なんだって！！証明するんだから！！」
だんだんヒートアップしていき
「あんたらみたいに努力努力で泥臭くやってる奴らなんかに負ける訳ないのよ！！」
「私は選ばれたウマ娘なの！！アンタらみたいな二流な奴らなんかに....!!!???」

空間が軋んだ

またそのウマ娘は逆鱗に触れてしまった。

そうね...。

なら...。

「全力でお相手するわ」

あなたが馬鹿にした私の友人と同じく、全力で叩き潰してあげましょう。