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Artist's commentary
72 不運、妙案の上をまたぐ
いざ、バチンキーのハポンの群れが避難する洞窟へ!
バモラ、モモチ、シチサンたちと共に歩き出したメッソン 一行。
勢いを増し続ける風雨の中の強行軍…危険であることは疑いようもない。
しかし、1%でも生存率を上げるため ボロは頭をフル回転させ 隊列を組ませる。
個々がバラバラに動けば、簡単に風にすくわれてしまう。
3列に並ばせ2段目から前の子の尻尾をくわえさせて 一つの大きな塊になるよう指示をした。
そして 体の大きな自分とヘンナノが両脇をサポートし、横風に備える陣形を構成したのだった。
とっさに考えついたフォーメーションであったが これが功を奏し、順調に池の南西から
南エリアにまで戻って来られた。この調子なら洞窟がある南東まで辿り着けそうだ。
しかし アクシデントはいつも憎らしく希望の上をまたいでいく…!
とりわけ強い暴風に飛ばされてきた流木が鉄壁の陣形を打ち崩す!
中が空洞化した枯れ流木ではあったが 衝撃で散り散りになるメッソンたち。
ボロは くわえていた末っ子を つい吐き出してしまったが すぐに手でキャッチ!
グッと体に押さえつけて事なきを得た。
だが ホッとしたのもつかの間…何かがボロと末っ子めがけ かぶさってきた!!