Artist's commentary
お花見妖々夢
花見。楽しむもの、騒ぐもの、熱くなるものと様々いるが、その中にあって一番不幸なのは間違いなく季節外れのこの時期にむりやり呼び出されることになった彼女であろう。別段特別にかかわりのある妖怪というわけではないが、ご愁傷様である。しかし、一体どうした気まぐれでこのような奇妙な集まりに他ならぬ自分が招待されることになったのだろうか。縁もゆかりもあまり無い自分などより他に関係の深いものもいるだろうに。彼女曰く、これは「敗者の集い」なのだそうだが――ともあれ、まあ。その主催者に花見をすること以外の目的があったわけでもないようだし、座興にと披露した芸を喜んでくれたものもいるのだから、たまにはこういった催しに参加することも悪くないと思うことにしよう。●なんともにぎやか。この状況では静かに花を眺める事はできそうにないですが、皆でワイワイと騒ぐのも良いでしょう。このメンバーでどんな風に盛り上がるのか、想像もつきませんけども…