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Artist's commentary
70 届かぬ勧告
ケロマツのモモチ&相棒メッソンのシチサン ひと悶着はあったものの、友達となった
メッソン兄弟一行。
この辺りの暮らしやすさなどを聞こうと思った矢先、身に覚えがある 冷たい風が吹く…。
「あーっ ぼくの おひげがぁ~!」
お気に入りの 藻ヒゲが 宙にさらわれ 消えて行った。
また 藻ッソンに分けてもらおうかな と 呑気に考える末っ子をよそに、他全員の
表情は強ばっていた。
また 嵐がやってくる!!
モモチとシチサンが メッソン兄弟とバモラを先導して走り出す。
「オレたちが こないだの嵐をやりすごした穴があるんだ!そこに行こう!」
風は みるみる強くなり、重い雲が 森を覆い始める…。
前回の嵐が抜けた後、ハポンの父ちゃんからの忠告を思い出す。
ー嵐は 何度かやってくるー
ボロは迂闊さを呪った。
その頃、メッソンたちのトタンハウスに ハポンと もずく が避難を促しに訪れていた。
「どこいっちまったんだよ~みんな~⁉」
安全に退避できる時間は 刻一刻と失われ、焦るハポンの手に思わず力が入った。