Artist's commentary
漸凱
ハンドガンサイズのエネルギー兵器。低電圧で使用出来る発振器から加圧してエネルギーを取り出し、放射する機能を持つ。
発射数はグリップ内部のマガジン型バッテリーにより約200回可能、リボルバーでいうところのシリンダー部分にジェネレーターと幽晶発振器を連動させたユニットを6個内蔵。一発一発、ローテーションで使用することで個々の負担を軽減。冷却速度を飛躍的に上昇させ、高速連射時の安定性も格段に向上した。
放射されるエネルギーは銃口周辺の空気と接触した際に主に熱と衝撃波で形成される。拡散しがちな熱衝撃波は「洞振式コヒーレント管」で針のように収束させ、瞬間的に放射する事で、大気中における減退率の低い渦リング状の熱衝撃波弾に変換出来る。常温、無風の空気中で音速で直進。約50m以降に渦環が崩れ始め、威力が減退し始める。
有効発射可能数が30発を切るとグリップエンドのパイロットランプが黄色に。10発で赤に。バッテリーが切れると赤く点滅し、ビープ音が鳴り出す。
一点集中した爆砕エネルギーは周囲への影響も少なく、指向性の高い確実な破壊力を発揮する。サイズに比較する火力、安定性、汎用性は極めて高く、大型有機質を次々無力化してしまう化物銃と言える。