Resized to 28% of original (view original)
Artist's commentary
青い星を崇めよ
[4]
近づけぬ星の幻への淡い期待に苦しむ者がいる一方で、恍惚とした安らぎを感じている者もいた。
言わば青い星は彼らの生活のシンボルであり、その強烈な存在感はいつしか信仰の対象とさえなっていた。
「たとえ地球に帰ることがかなわなくても、青星がいるから私たちは孤独じゃあない!」
「この船から出れぬ我々に、いつしか安住の大地をもたらしてくれるはずだ…」
人々の祈りを集めた青い光は未だ何も応えることはなく、ただ真っ暗闇を照らしつづけるのだった。