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Artist's commentary
来るか分からぬ目醒めの日まで
[3]
幻の星は徐々に心を狂わせてゆく。
船から出れない人々は二度と帰れぬ故郷のことなど忘れたかった。忘れた方が楽に生きてゆけた。しかし常に寄り添う“地球によく似た星”は彼らに忘却を許してはくれなかった。
目の前にある青い宝物に手を伸ばしても掴むことができない悲しみは深く、耐えられなくなった人々は瞼をとじ、そして逃げ込んだ。
いつか船の外に出れる日が来ることを夢見ながら、目醒めがあるかも分からない眠りの中へ…。