Artist's commentary
共生のために
矯正しなければ
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From blog post:
だいぶ昔のことでちょっと記憶曖昧なんですけど、職場の先輩と話してて俺が絵ー描いてるって話題になり、なんかリクエストありますかって流れで、歯列矯正でなんか描いてほしい、って要望をいただいたんですよ。
なんか面白い画ヅラの絵ー描けそうだなーとは思ったんですけど、歯をリアルに描くような画風ではないので、どうしたもんかなって。この画風で歯だけリアルなのも気持ち悪いではないですか。その絵だけ画風変えるって手もあるにはあるんですが、まあネタ浮かんだら考えよう…つって、悠久の時が流れたのね。
その後も描きたいものを描きたいように描き続けるわけですが、自分の中で「歯列矯正で絵ー描けてないな…」っていうもやもやはずっとあったんです。なんかもう、このままずっと描かないでもやもやしたまま生きようみたいな感じにもなってきたころに降ってきた天啓。
「歯列矯正で絵を描くにあたり、歯列矯正をしている子を描く必要はない」
これです。そして改めて歯列矯正の画像を見てみると、歯が人の頭に、歯を押さえつけてるアレ(ブラケットっていうらしいよ)が仮面に見えてくるではないですか。いや別に見た瞬間からそんなはっきりイメージが浮かんだわけではないんだけど、ともかくちょっと描いてみようってことで描いてみた結果がこれです。
最初は真っ暗な中で制服も濃紺だったんですが、もうちょっとこれ歯列矯正の絵だよ、ってのをアピールしたほうがよいのでは、ってことでちょっとだけ口の中の色に寄せた。あんまりやりすぎるとグロく見えそうな予感もあったので、このへんは匙加減ですね。
正直これは描けただけで満足。呪縛から解放された。先輩に「歯列矯正で絵ー描きましたよ。これです」って言うかどうかは迷ってます。歯列矯正してる女の子を描いてほしい、って言われたような気もするんだよ。どうしたもんかよ。