Artist's commentary
大楯士ペルタさん
天賦の怪力を彼女は、この余りにも巨大な楯を支える為に選んだ。夥しい数の呪符に裏打ちされた、誰の手になるものかも分からないそれは、戦場のあらゆる理不尽から味方兵士を保護する。いつしか『戦女神の傘』と呼ばれるようにはなったが、いつだって勝ち取る時は楯の外に出なければならず、いつだって戦士達は彼女の前で死んでいく。そしていつだって彼らの遺品を届けるのは彼女の役目になるのだ。今日も血の風、鉄の雨、死の嵐の吹き荒ぶ前線で、彼女は勇気の傘を差し掛ける。なけなしの笑顔と共に。