吉祥に覗き込まれる鳳凰が旭日を仰ぎ見る図様は吉祥画題だそうです。しかし、水面ばかり見ている白無常には水面に揺れる日しか見られないでしょう。不幸しかない彼は、ただただその吉祥の割に艶かしい眼で覗き込まれる。