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らくがき キラキラネモさん…【私がわたモテに「はまった」瞬間】
突っ込みどころは多々ある気はしますが気にならなくなってきました(´・ω・`)
…ネモと言えばこのシーンというほどの名シーンです。…が、原作の絵とかけ離れている気もするので一応言っておくと「なあに?クロ」のシーンです(´・ω・`)
本当は一つ前のもこっちの絵はこのコマの右側、「ネモ」と呼ぶシーンで対にしようかと思ったのですが、それはまた違う構図でやろうかなと思って。このシリーズは各キャラの一番キラキラしたシーンを選んでます。
そしてこのシーンは私がわたモテにはまったシーンでもあります。
以前「らくがきもこっち」で書いた「もこっちの物語」の、私的クライマックスシーンです。
この「なぁに?」にもいろんな意味があると思うのですが、今回書くのはそこではなく、このちょっと前、もこっちが「気を使う必要もないか・・・」というところです。
「らくがきもこっち」で私は「もこっちはクラスメイトを無条件に友達だと思ってしまっているが故に友達になれないでいる」と書きましたが、ここはその象徴的なシーンです。
もこっちは「気を使う必要もない」と言って「うるせえよ」など素のセリフを言っていますが、もこっちにとって「気を遣わないでいい」というのは決して素でいることではないと思います。
なぜならクラスでやらかしたり、人に合わせてなじんだりしないのは決して人に気を使っていたからではなく、あくまで「自分」中心にものを考えていたからです。
仲がいいわけでもないのにクリスマス会にオシャレしていったり、自己紹介で面白いジョークを言って笑わせようとしたりというような、「友達としての義務」をもこっちは果たそうとしていましたが、しかし周りはもこっちを友達と思っていない。
それを無条件に受け入れてもらえると勘違いしていることがわたモテのペーソスである、と私は評しました。
つまりもこっちにとって「気を遣う」というのは、相手の気持ちを思いやることではなく、「自分はみんなの友達なんだから友達らしく振舞わなくちゃいけないんだ」と思っていたことなのではないかな、と思うのです。
ネモの執拗なアタック(?)でもこっちは「友達らしく」振舞うのをやめ、まるでネモとの初対面である受験時の続きであるかのように、「ネモって呼んでいいよ」「じゃあ…ネ、ネモ」と、友達として最初のステップである「お互いの名前を呼ぶ」ことがようやくできたのです。
ネモの、「もこっちが自分で考えたあだ名で呼んでいいよ」という気持ちを必ずしも汲んだわけではないでしょうが、もこっちが「気を使わない」ことで、もこっちは初めて、本当の意味で「相手を気遣う」ことができたわけです。
ここでもし「根本さん」なんて呼んでいたら、ネモは中学の時のようにいろんなことを諦め、岡田さんと決別し、ゆりちゃんグループにも心許すことなく、結果的に今のわたモテの人間関係は破綻していたでしょう。ネモにとっても、もこっちにとっても、そして我々読者にとっても、最も大きな分岐点の一つだったのです。
…正直私はここを読んだとき、正確にはもこっちの「ネモって地味に何話していいか…」からの件を読んだとき、「おっ」と思い、「ネモは…」と言い間違えたところで「えっ!?」となり、「いやネモって言いなよ」で「よしいけネモ!」と思い、「もういいか…」で「マジか?!ついに?!」となり、「ネ、ネモ…」と呼んだところで「よし!」とガッツポーズしましたねw
どんな恋愛ものの告白シーンより緊張しましたし、その結果に歓喜したのを覚えてます。これを見せられたゆりちゃんがいまだに、というかついに智子と呼んだ直後に「なにあのネモクロって」と鬱憤を晴らすのも当然というものです。もうこれもちょうど一年前ぐらいになるのですね。
…まあ実際もこっちにとって「気を使わないでいい」というのは、文脈通り「素でいること」なんだとは思います。しかし変にいろいろ考えず、相手の行動や言葉を素直に受け止めて対応できた、というのは、どこか捻くれた感じのもこっちにとっては、大きな一歩だったのでしょうね。
以後もこっちは「呼び方」についていろいろ考えるようになり、「友達としての距離感」を考え始めていきます。「友達」というのは「距離感の確認相手」なんですよね。
…かくしてついにもこっちは「友達という幻想」から解き放たれ、不慣れで危なっかしくも相手を慮り、けして以前のようにではないですが、依然物語の中心に位置し続けています。
それらもすべてこのシーンから始まったと思うと、ネモの髪型がよくわからないなんてことは、げに些細なことだと思えるのです…。
最近絵の話ばかりだったので、今回は久しぶりに、私がわたモテにはまった時のお話でした。