昔、それはそれは大きな竜がおりました。途方もない時を生きた竜は、その生涯を辺境の海原で終えました。そしてその生涯よりもさらに永い時を経て、いつしか島ができました。もはや大きな竜のことを覚えている者は誰もいませんが、いつからか、誰が名付けたのか、島の名を「竜壁」と呼ぶようになったのです。
Loading...