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Artist's commentary
Journey (5): Ice Wall City
―風薫る丘陵を進む。
気温は高くないが、寝袋や食料が詰まった鞄を背負って歩くのには少し暑い。額の汗を拭いながら顔を上げると、地平線に不思議な山が横たわっているのを見た。それは町一つをぐるりと囲み、日の光を反射して蒼く輝く山…ではなく、聳え立つ氷の塊ではないか。おそらく魔法による生成物だろう。敵の侵略を防ぐ為の策としては悪くない。
まぁ、そんなことより、名物は氷菓子に違いない。そう決めつけた私の歩みは軽やかだ。