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Artist's commentary
白き空の底より
■颶風を呼ぶ者フェナッハトゥール【pixiv #72938791 »】
かつて初めてこの地に入植した有角人の子供と、子供に喰らわれた小さな精霊の現在の姿。
不凍湖に住むと噂される異郷の王の祝福と呪詛を受け、息絶えても新しい姿で生まれ変わる。
常に飢え、気まぐれで他者に興味を持たなかったが、東域で他の竜と共に戦うことでちょっとだけ成長した。
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・子供
初めてラスト大陸に入植した開拓団の子供。大人同士のいさかいに巻き込まれ、冬の雪山を超える旅に出ることになった。次々と死者が出る中出発した一行の中で最後まで生きていたが、飢えと寒さ、精霊を口にしたことによる負荷と呪いで命を落とした。
死後、誰かの手によって小さな二本の角が不凍湖に沈められた。
・精霊
かつて西域の山間部に冬の間だけ出現していた黄金の冠羽を持つ鳥の姿をした精霊。
現在その姿を見ることはできない。
・異郷の王
不凍湖の本来の主。角の有るおじさん。子供好き。
かつてある開拓団のメンバーが意見の相違から袂を分かち、山越えをして新しい土地を目指そうとしたが全員が命を落とした事件。
入植最初期の事件であり、また山間部での出来事であったことでこの事件は誰の目にも留まることはなく、ただ竜の記憶の奥底に眠るのみである。