
Artist's commentary
【PFLS】拾い癖のダルド・シノガワ【ファイアランド】
兄妹の一族は匪賊であった。平原を渡る商人を襲っては物品を奪い、討伐からも逃げ回り。
国に属さぬ無法で野蛮な兄妹の家族は、故に北から戦の足音が聞こえようと誰からも守られなかった。
ふわり、と兄妹にかけられた絨毯のように大きなマントは、風に靡くほど軽いくせに温かく、見目に劣らぬ上質なものだと分かった。
見ればさぞかし喜ぶだろう父は、頭から矢を生やし倒れていた。
「母はいるか?父は?あてはあるだろうか?
……無いか。ならば某の拾物よ、今日より己等は某の子である」
探険の途中で綺麗な石を見つけた子供のようにそのはがね人は笑っていたが、唐突に妙な形の火槍を構え、遠くを見据えた。
「済まないが敵陣を突っ切った後己等を見つけたが故、帰るには再び暴れねばならぬ……何、
直ぐに終わるとも」
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性別:無性 声:男性と女性の声が不規則に入り混じった声
身長:285㎝
年齢:不明(義父に拾われてからは40年、種族としては青年の括りに入る)
一人称:某/それがし 二人称:己/うぬ(目上は貴殿~殿)
はがね人の中でも、時折発見される妙な遺跡等から発生する類の種族に属する。
国が把握してない遺跡から発生したため無人の環境で文化的な知識が得られず、物を拾ってはねぐらへ集めるだけの動物的生活をしていたが、ある日「サツマ」なる地から来た
「トウザブロウ・シノガワ」なる人間の男に拾われる。
彼を義父、師として言語・一般常識から戦闘技術、果ては軍略、策謀まで学んだ。
老いた義父を看取った際に火縄銃と刀、そして姓を譲り受けスティーラン王国軍に入り
鋼鉄騎士団に所属、その後ジェルダレス重騎師団に属する。
初手で前線指揮官を狙撃、混乱した集団に飛び込み手当たり次第に太刀で切り捨てる戦法を得意とする。
火縄銃は人間の体格であれば大狭間筒(射程300m)相当、刀は野太刀(刃渡り150㎝)相当であるが、当人の体格と膂力により中筒、太刀と同じ取り回しを可能としている。
ただし、得物が状況に適さない場合は敵やその場にある(味方も含む)死体から適した武器を奪い、或いは拾って使用する。
あまり面子にこだわらず、道理がある程度通る限りは使える手段は何でも使う。
やや騎士らしからぬ小汚い戦い方を揶揄して「盗人ダルド」、「乞食騎士」等呼ばれることがある。
生来の収集癖は治っていない。
敵の物品など実用的なものに飽き足らず、役にも立たないキラキラした石やらノーザリア銀貨やら猫やら、挙句の果てに孤児まで拾う。
今まで拾って育てた子供は7人、その内現在も家に3人ほど養子がいる(今回でここに2人加わることとなる)。
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「兵らが持っていた物を拾った、確認せよ。地図に、魔法薬に……む?某の後ろ?この子らは某の新たな倅であるが?」
「えっ、?返さぬぞ?拾った所に返してきては死んでしまうではないか!?」
■今回はジェルダレス重騎師団 pixiv #72937792 » にお邪魔します。団章の位置は陣羽織の後ろ、あとこの画像で脱いでいますがマントの背面襟にあります。
(正面が分かりにくいことこの上ないので、たぶん後々設定ページを追加します)
■娘 pixiv #73239295 »
■新たに判明したむす…こ…め…? pixiv #73472297 »
■企画元
pixivファンタジアLS pixiv #72934234 »