Artist's commentary
優しいお姉さん
夢…夢を見た…僕は何かの忘れ物を取りにどこかに戻っていた。
何か大切なものだったかもしれないし、そうではなかったかもしれない…
そこに僕に財布を落としたといって渡してくれる人がいた…
中を見ていると札が沢山入っていた…
僕は覚えていたんだ、僕の財布には千円札一枚しか入っていないことを…
恐らくこの人が入れたんだ…
でも何だかこのお金を受け取ってはいけない気がした…
僕はその沢山の札…何円札かはわからないが50枚くらいあったと思う…をその人に返そうとしたんだ…
そのつかの間、僕に謝ってくる人がいた…
その人は何かを差し出しながら僕に謝っていた…
差し出すものを見ていると、僕のカードだった…今思えば郵貯のカードのような模様だった…
そのカードが三つ折りみたいに折れ曲がっていた…
どうやらその人が折ってしまったらしい…
僕は、折ってしまってもそのカード会社にいえば何とかなるだろうと思い、そのカードの裏を見たら電話番号が書いてあった…
「とりあえず電話かけてきますね」といいながら少しはずそうとして携帯電話を出しながらその場を離れたんだ…
その人たちからほんの5メートルくらい離れて、ある程度見えないような壁の裏に隠れ電話をかけようとした、わずかなその間
僕の頭の中で思考が走ったんだ…
(この状況…おかしくね?なんで僕にお金くれようとする人がいるの?なんでカード折った人いるの?もしかしてこの二人グルで何か仕掛けてきてるのか?カードの裏に電話番号書いてあったけど、ここに電話させるためにわざわざカード偽装したのか?だめだ…ここに電話したら術中にはまってしまうかも知れない…カード会社に電話すると見せかけて実家に電話しよう…もしかしたらこの携帯電話も細工されてて電話帳に他の電話番号が入ってないかもしれない?大丈夫だ、なぜなら実家の電話番号は覚えているからな。このことに気づかれたらまずいからできるだけ術中にはまっているふりをしよう、電話したらお母さんが出ると思うがなんて話したら気づかれないだろうか…)
そうして電話をかけようとしたときに目が覚めた…
これは何かのお達しなのだろうか…
不安で筋トレするのを躊躇してしまった…