Artist's commentary
【或る仮説】けものフレンズ2・第i話「みっしんぐりんく」
アワワワワワワ、2話が来る前に速成仕上げ。話数は虚数的な意味で。
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かばんがキョウシュウを離れてから、おそらく十数年後。(*1)
ボスを「ラッキーさん」と呼ぶ、幼い容姿のサーバル。
「きおくのかなた」のヒトの姿は、かばんその人。
『オッカムの剃刀(*2)』は、それらを否定しがたい事実として、目の前に突き付けてくる。
……ともあれ。かばんの存在は黙殺されることなく、「2」の世界に記された。
果たして、これから何が描かれていくのだろうか。
容赦のない悲しい別れか。はたまた、巧みなミスリードとどんでん返しか。
現時点で考えられる、いくつかの可能性の中から、もっとも優しい(であろう)ひとつを絵にしてみた。
「2」のサーバルの「ラッキーさん」呼びから考えても、可能性は低くないと思ってる。
……ま、違ったら違ったで、考察の変遷というか履歴ってことで、後から見返すのもいとをかし。
今のところ、決定的な否定材料はない(はず)。って、まだ一話目やぞ。
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(*1)車両の劣化、脆い建造物の倒壊、セルリアンの"進化"、ヒトの文化の部分的な復興。
(*2)ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない、とする考え方。ここでは「あのシルエットはかばんではない」とかいう方向に考えるのはちょっと無理があるよね、というような意味。