Resized to 65% of original (view original)
Artist's commentary
SIMAエレクトロニカ FAD
2008年に登場したペルー製のスーパー変わり種なブルパップ式アサルトライフルが、このFADであります。
人間工学全開の異様な外見の中でも特に目を引くのはマガジンの挿入角度で、レシーバーの斜め左下からマガジンを挿入し斜め右下のエジェクションポートから排莢を行うことで左右どちらにもスイッチングして射撃することができるようになっています。
さらに派生型としてカービン/機関銃/狙撃銃モデルも存在し、オプションで40mmのグレネードランチャーも取り付け可能となかなか気合を入れて開発されたのがうかがえるライフルなんですが、出回ってる画像は発表時に展示された通常モデルのものが数点あるだけで、10年経っても実際に運用されている様子もまったくなく、結局お蔵入りになってしまっているようです。
実射の映像も見当たらず、コッキングハンドルがどこについてるのか、派生型がどんな形してるのか(そもそも本当に存在するの…?)などなど本当に謎だらけで、マグプルPDRみたいに話題をさらうだけさらっといて結局ポシャるという出落ち感満載の銃ではありますが、F2000やRFBとは違う形でブルパップ特有の問題を解決しようと試みた大変意欲的でおもしろい一挺なんでないかと思います。大手の銃器メーカーが拾って作り直してくれないかな?