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Artist's commentary
ヴィーガー StG-941/942
かつての東ドイツはソ連のAKシリーズのライセンス生産版であるMPi-KM系列を主力小銃として運用していましたが、その一方で海外輸出向けの製品として開発されたのがこのヴィーガーStG-940シリーズであります。
StG-940はシリーズ全体を表す名称(ロシアのAK-100みたいなものと思われます)で、固定ストックを備えた基本型の941、折り畳み式ワイヤーストックを備えた942のほか、942のバレルを切り詰めた943やRPKに相当する機関銃型の944など多数の派生型が存在しています。
基本的な構成はごく普通のAKライフルですが、新制式小銃の選定を進めていたインド軍向けに計画がスタートしたこともあり、西側規格の5.56mmNATO弾を使用するのが大きな特徴です。ただ量産中に東西ドイツが統一されたために輸出は成功せず、西ドイツが既に装備していたG3が主力となった後は製造された個体のほとんどが廃棄されてしまっています。
シンガポールのSAR-80に似た細身のハンドガードやカーブのゆるい5.56mmマガジンを備える姿はAKでありながら西側らしさを感じるスマートなもので、非常にカッコいいライフルだと思います。この銃はドイツ流の高い工作精度のおかげでAKとしては相当高いレベルの命中精度を持っていたようで、ほんとお蔵入りしたのもったいないなぁと…