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Artist's commentary
お題消化・寝起き陽炎ちゃん
「おはよ」
和やかな朝の光に包まれた、代り映えのしない部屋、馴染んだベットの上
隣から発せられたその聞きなれた声は、まるで本人の性格を表すかの様に、
ぼおっとした脳細胞に覚醒をせわしなく促す。
不思議と悪い感じはしない。
張り付く瞼をこすり、今だはっきりしない意識を視線をその声の主へと向ける。
そこにはよく見知っている少女、その名にある淡い炎のようなキレイな髪の色を
した少女がいる-はずだった。
「なぁに? 鳩が豆鉄砲を食ったような顔して」
そう言った“彼女”の藤色の済んだ瞳に映る自分は確かに、
きょとんとした間抜けな表情をしていた。
クスリと笑う彼女の表情や仕草には以前のような、
明朗快活な無邪気な少女とは違い、女の憂いのような艶めかしさが混じっていた。
思いもかけない彼女の変化に驚いた意識は、完全に目を覚ましていた。
そして覚醒しきった頭で、ようやくその事を思い出した……。
-そうだ、陽炎(かのじょ)は昨夜
改二(おとな)になったのだ- と。