むかしまだ三江線の廃止がいつになるのか決まってなかったころ、無人駅のホームでひとり佇んでる制服姿の女の子を見かけました。女子高生というより女学生な雰囲気の、容姿は今どきのかわいい十代なんだけど落ち着き具合やあたりの風景との馴染み具合が普通じゃないかんじの娘でした。このあたりには今でもそんな潮ちゃんっぽい娘が普通に暮らしてたりします。

その開業から88年、そして全線開通から43年、三江線は中国山地のまんなかを抜けてたくさんの人や物を運んできました。このあと19時34分に広島の三次を出て21時11分に島根の浜原駅に着く上りの列車が最終便となります。浜原は山のふもと、江の川沿いにあるちいさな無人駅です。
終点の江津までの最終列車はもう出発していて、先ほど18時半ごろに潮駅を発車しています。江津着は21時27分の予定です。

◎日刊イラストのまとめ本「駅めぐり」の各停編には三江線がたくさんのってます。特典ペーパーもついてます。
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