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Artist's commentary
星と君のむこう【日刊桐沢】
ミカコちゃんとノボルくんがメールのやりとりに使ってる携帯を見ると、そういえば昔はこんなカタチで黒いピクセル、というかドットのみえる液晶だったなと懐かしくなります。いま使ってるラインやハングアウトも、スマホだって16年後には全然別のカタチになってるのだろうと思います。それでも「ほしのこえ」が全然ふるく思えないのは、新海監督が最初から普遍的な物語をつくってらっしゃったからです。
トリウッドをつくった大槻貴宏さん達が、アマチュア時代の新海誠さんを自前と手弁当で応援してくれて、そのおかげでネット越しに広島まで凄い人がいるらしいという噂が聞こえてきて、やがてその映像に直接触れることができました。ぶちありがたいことです。
監督はいつも「いれもの」をすごく丁寧にあつかってます。それは映像作品だと上映や再生にかかる「時間」だし、小説だとページ数というか文字の量そのものです。いま40代なかばの監督が1年後、5年後、10年後にどんなカタチの作品をつくっているのか、ずっと見ていたいです。