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Artist's commentary
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あなたの答えを聞いいた少女たちは微笑んだ。
ひだまりの暖かさを感じさせる笑顔に、あなたの心はつかの間の休息を得たような気がした。
今まであまりにも多くの事象が起きすぎたのだ、あなたが癒やしを求めたのは仕方がないことだった。
彼女たちの混じりけのない微笑みは、最後の希望ですらあったかもしれない。その瞬間までは。
ゾワリ
あなたは彼女たちの微笑みから、その裏側から、違和感を感じた。
ぞわり、ぞわり、ぞわり……
その違和感は爆発的にあなたを覆い尽くし、そして答えを弾き出す。
邪悪、一言で表すならば、彼女たちの無垢な笑顔の裏には研ぎ澄まされた、純粋な邪悪が渦巻いていたのだ。
あなたは次の瞬間、決定的にあることに気づく。いや、気づいてしまう。
ああ、少女たちの背後には……いや、自分がいるこの部屋中には名状しがたい邪悪の化身が渦巻いている。
逃げるすべはない、抗うすべはない。
彼女たちの透き通った瞳と、濁った目があなたを見据えていた。
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―ということでSAN値チェックです。