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Artist's commentary
ほしのなは【日刊桐沢一三八九】
「君の名は。」のおかげで家族とも新海監督の作品の話ができるようになりました。「あれだけ売れたら、この先たいへんじゃろお」と思われてたりするみたいですが「ほしのこえの」、「秒速の」「言の葉の」と呼ばれながら次に次にと新しい作品をつくってきた監督さんなので「ほおかのお?」というのが桐沢の正直な答えです。
むかし新海監督の会社員時代に部下だった方から、監督の仕事の進め方を教えてもらったことがあります。全部は無理だけど出来るところだけ少しだけでもと真似してみて暫くたったら、自分の絵や漫画が仕事になるようになりました。
美しい背景美術や人と人との距離がつくるせつない物語もそうなのですが、すぐには見えないところ、つまり作品を組み立てるときの方法やスケジュールの動かし方にも新海さんの作品の特徴があるのだと思っています。
なのでお会いしたことはないしお姿をお見かけしたこともまったくないのですけれど、私にとっては恩人のひとりなのです。