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Artist's commentary
たくさんのブドリやネリといっしょに【日刊桐沢】
明石さんが短編「グスコーブドリの伝記」を知ったのは艦娘学校の寮の共有スペースに先輩が置いていった漫画「プラネテス」からでした。次の日に学校の図書室で目を通し、次の外出日に文庫本を買っています(うちの艦隊の場合です)。
詩人として小説家としての宮沢賢治さんとは別の賢治さんを、明石さんは思い浮かべているようです。もし三十代の半ば過ぎで亡くならなかったらどんなことをなさったのか、見てみたかったと思っているのかもしれません。
賢治さんが生きていた日本では、男性の平均寿命が40代前半でした。たくさんの人たちが若くして社会から消えていっていた頃です。
●グスコーブドリの伝記は青空文庫さんでお読みになれます
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1924_14254.html
●「グスコーブドリの伝記」をもとに去年の秋に描いた短編漫画「グスコーブドリの日記」をコミックZINさんにお預けしています。快活で愉快に働いている技術者ブドリの姿を形にしてみたくてつくったお話です。原作もそのまま収録しています
http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=30332