このイラストとは全く何の関係も無いが、先日「機動戦士ガンダムORIGIN Ⅰ　青い瞳のキャスバル」を観た。

もう男汁溢れまくりの超作画。冒頭の艦隊戦も勿論イイが、クライマックスのガンタンク同士の戦車戦が半端ない。キャタピラのうねりとか発射時の反動表現とか、発射の反動を相殺する機構のリアルさとか、「うぉおお！こういう戦闘シーンが見たかったんじゃー！」と叫びたくなる演出の連続。

そしてキャラも安彦キャラ特有の活き活きとした眼と口がうねる様に動き、もともと濃過ぎる佇まいのドズルやキシリアの存在感がビンビン。最近のアニメに比べたら確かに芝居がかり過ぎの演技かもしれんが、俺はこういう位が丁度良いと思うな。

大きな縦軸のストーリーで、かつ群衆やモブの活き活きさもしっかり描かれている。音楽も良い。
なんか、スゲー味が濃くてしかも栄養のバランスのとれた食事を空調の効いた部屋でゆっくり食べる感じのリッチさだ。80年代の良質なOVAってこうだったよなぁ…製作者のスゲー愛情を感じる身体に良い良作だった。

個人的に好きなのは若い頃のランバ・ラル。カッコいいのに隙だらけっていうキャラなのが最高。ありゃ確かに男にも女にもモテるわ。マスクド永谷園に見つかったら０．８９３秒で「これ、僕の飲みかけなんですけど」と睡眠薬入り缶コーヒーを飲まされていると思うんですけど。（推測）