「どこへ行くんですかぁ？提督…何処へも行かせませんよぉ…！　　…え？どうしてこんなことをすのかって？　…ッ そんなのっ、貴方が私を除け者にするからに決まっているじゃないですか！！貴方は私を見てくれない！いつも私の”幸せ”を願うくせに、そこから自分を遠ざける！ 私がどんなに貴方の好きな料理を作っても、きれいなお花を飾っても、二人で街へ出る時にお洒落をしても、それを”有能な『部下』”としか見ようとしない！ 周りには私が優秀な潜水母艦だと言うくせに、私が”貴方”の為に頑張っているのだとは微塵も考えてくれない！そればかりか、他の司令官の下でなら更に活躍できると言い出した！！　どんなに頑張っても、想いが届いてくれない私の気持ちが解りますか？解らないでしょうねッ！！　先日横須賀から送られた指輪が少し羨ましくて、指にはめてみた私から指輪を取り上げて貴方はこう言った 「そういうことは好きな人とするものだ 簡単な気持ちでやるものじゃない」って　…ッ 私が何時、貴方を好きじゃないと言ったの！？　貴方は自分の人生を贖罪にしか考えない！誰かに愛されていると思おうとしないっ！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だからこうして貴方に解らせてあげるんですよ、私の気持ちを！私がこんなに貴方を想っているってことを！！　…それに、提督。貴方まだ「今ならまだ戻れる」「無かったことにしてやれる」なんて言ってるんですか？ ふふ…提督だって気付いてるでしょう？体が上手く動かなくなっていること　……そう！混ぜたんですよ、薬を！　『提督』のお皿に薬を毒を盛るなんて、艦隊にとっては許されない裏切り行為。師匠も、電ちゃんも、剣崎も足柄さんも衣笠さんも多摩ちゃんも酒匂ちゃんもあきつ丸さんもまるゆちゃんも裏切った　どの道私が戻れる所なんて無いんです。　私は戻れない、貴方は逃げられない　もう道は無いんですよ、提督♡　　さあ、愛し合いましょう！幸せになりましょう！　大丈夫ですよ 痺れ薬以外にも「色々」入れておきましたから♡　提督、私頑張ります　頑張って女の子を産んでみせるわ　そしたら『弥生』って名付けて三人で仲良く暮らすの！　そう！貴方はもう死んだ人間の為に生きなくていい、私と、私との子供の為に生きて行くの　うふふ、幸せに…幸せになりましょう♬　ねえ、あ・な・た♡」