Artist's commentary
散策
ファーブ大陸物語の「Log_0003 ー穏やかな記憶ー」「Log_0004 ー自分の顔ー」
の1枚挿絵になります。
Log_0003 ー穏やかな記憶ー : pixiv #47180399 »
Log_0004 ー自分の顔ー : pixiv #56438125 »
ファーブ大陸物語まとめサイト:http://rapt3333.sakura.ne.jp/migi/gallery/farbe_island/farbeindex.htm
目覚めて間もない人形少女は、あやふやな意識の中歩き出しました。
歩いているうちに意識は段々とハッキリしてきて、人形だったときの記憶を少しだけ思い出しました。
「そうだ、私は"あの人"にとても大事にされていたんだ・・・」
"あの人"の顔や名前は思い出せませんでしたが、考えるだけで胸の奥が暖かくなりました。
「あの人に会いたい・・・!」
そう強く願い、人形少女はひたすら森の中を歩きました。
しばらく歩くと、人形少女は大きめの水たまりを見つけました。
水面に顔をかざしてみると、自分の顔が写りました。
「これが私の顔、ん~・・・似たような顔をどこかで見たことあるような・・・」
もう少しで思い出せそうでしたが、結局思い出すことはできませんでした。
「そういえば、私の名前ってなんだっけ・・・」
自分の名前すらも思い出せず、人形少女は哀しい気持ちになりました。
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2016年9月22日のランキングに入りました!
オリジナルランキング : 第267位
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