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Artist's commentary
QVF-1とゼントランの少女
(ニューエドワーズ・コントローラー)『想定終了、想定終了。引き続きプログラムB-72開始します』 「あーあ、また戦死か。毎日毎日トライアル機の敵役と雑用ばっかり。ニューエドワーズに拉致されて1週間、教官がすぐ迎えに来てくれると思ってたのに、海兵隊からは何の音沙汰もなし。私、見捨てられちゃったのかな。私の軍歴、ここでお終いなのかな……」 ふと海兵は、自分に寄り添う影に気づいた。 「お前か。人類を救った栄光のVF-1も、今では無人標的機として人知れず最後のご奉公。お互い、ツイてないね……」 『ナイト1、開始準備願います。なお本想定は貴官がQVF-1を直接指揮、アルファ1を邀撃します』 「(しまった、聞かれたか?)え、管制が操縦しないの? それって想定と違うんじゃ……」 『音声入力モードセット。これでこのVFは貴官の部下、ナイト2です。たとえ命のない機体でも、あなたが彼を預かるのです。そして本プロジェクトは、全てのスタッフがベストを尽くすことを期待します。だから、頑張って。ね?』 「は、はい。ナイト1、了解!(そうだ、何考えてるんだ私。グチグチ文句ばっかり、これが私に与えられた任務じゃないか。今はただやるだけだ。一生懸命、やるだけだ!)」 海兵の現状認識は間違っていた。海兵隊は彼女を忘れた訳ではない。今回のトラブルをAVFの能力を知る得がたい機会と肯定的に捉え、現状が海兵隊そして彼女自身に益すると判断したのだ。事実トライアル終了後、彼女は対AVF戦を知る数少ない海兵隊員として各地の教導団を渡り歩き、エリート歩兵のキャリアを歩み始めることになる。そしてVF-1は周知のとおり、忘れ去られるどころかそのペットネーム「バルキリー」は可変戦闘機の代名詞として現代に至るまで認知され、人々に愛され続けているのである。ニューエドワーズ・テストフライトセンター、2040年1月。■ pixiv #23194965 » の続き。SUPERNOVA・Ⅱ