Artist's commentary
暁の大聖堂
正邪「姫、この大聖堂は小人族に古くから伝わる建造物で...(適当)」
針妙丸「うんうん!それでそれで?!(純真)」
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あまこけさん(user/5205020 )主催の少名ちゃん冒険合同「Keep Warking」(illust/49914770 )に寄稿させていただいたイラストの完全版になります。
ここでは絵の解説を少し...。
1. 時系列
異変中、二人が旅をしている最中にたまたまこの聖堂を訪れた、という設定です。
2. ステンドグラス
せっかくだから意味を込めたいね、ということで針妙丸がいる左側は天使、正邪がいる右側は悪魔をモチーフにしたステンドグラスにしてみました。中央のステンドグラスの大天使が悪魔よりも上側に位置しているのは、最終的に正邪が針妙丸を騙しているのがばれることや、戦いに敗れることなどを暗示させていたりします(伝わるといいな)。ちなみに一番上のステンドグラスに関しては、天使側(左)が太陽と天使の羽、悪魔側(右)が月と悪魔の羽をモチーフにしていたりします。
ちなみに、結構軽い気持ちでこの設定を考えたのですが、「ステンドグラス合計9枚あるから計9枚のキャラ絵描くのと同じやん」ということに後から気が付いて「やべぇこれ期日までに終わるのか...」と、一人で焦ってました。
3. 聖堂
ものの書籍によると、教会堂に端を発する中世系建築のコンセプトは「外界と隔離して幻想的・神秘的な空間、すなわち神様の空間を作ること(かなりざっくり)」だそうです。ですが、今回はそのコンセプトに逆らい、下段をすっぽり開けて、奥の空と山が見えるようにしてみました。理由は、ここが幻想郷であり、外界自体が神秘的な世界であることと、二人の関係が(少なくともこの時点では)かりそめ(幻)の関係だ、という意味を込められたら面白いかなぁと思ったからです(完全に自己満足)。
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と、以上のように、実は中二病設定が非常に多い絵でございました。「冒険⇒物語性が必要?⇒一枚の絵に物語性を持たせるなら、オブジェクト1つ1つに意味を持たせたほうがいい?」という考えのもと色々詰め込んでみました。そのあたりを知っていただいた上で楽しんでいただけると幸いです。
...余談ですが、このイラスト、魅力的に作れたかどうか若干不安だったりするので、感想とか頂けると嬉しいなとか思ったりしてます|ω・`)チラ
以上、長文失礼しましたー。