―そこに精霊の姿はなかった。
遺されたクリスタルからは微かに魔力を含んだ水が粛々と湧きだしている。 まるで此の場所を浄化しているかのようだ。精霊は棲家を捨てたのではなく、また戻れる日を何処かで待っているのだろう。
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