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Artist's commentary
誓い
とうとう明日、私、白雪ちゃん、初雪ちゃん、深雪ちゃん、叢雲ちゃん、磯波ちゃん、そしてしおいちゃんは艦娘となるためにそれぞれの基地に飛ばされることになります。
私達にとって最後の学生生活は終わり、離れ離れになります。
私はみんなともう二度と会えない気持ちで胸が苦しくなっていました。
通学路で皆と最後の別れを告げ、一人寂しく自転車を押していると、昔二人でよく遊んでいた公園でしおいちゃんが待っていました。
しおいちゃんは不安な表情一つ浮かべず微笑んで私に呼びかけてきました。
吹雪「しおいちゃん・・・怖くないの?」
しおい「私は平気だよ」
吹雪「もしかしたら死んじゃうかもしれないんだよ・・・」
しおいちゃん「大丈夫、そうならないように生き伸びればいいんだから」
吹雪「私、死ぬのも怖いし・・・みんなと離れ離れになるのも怖いの・・・なのにどうして・・・どうしてしおいちゃんは笑っていられるの・・・うっ・・・うう・・・」
しおい「・・・・吹雪ちゃん」
吹雪「ぐすっ・・・なに・・・?」
しおい「私だってホントはみんなと離れ離れになるのが寂しいよ。でもね、私・・・またいつか会えるんじゃないかって思うの」
吹雪「どうして・・・?」
しおい「わからない。けどね、これが最後じゃないって気がするの。だって、本当に死ぬかどうかなんてわからないし、艦娘・・・っていうのになってももう二度と会えない、なんてことは無いかもしれないじゃない?運命がそう決めていることもあれば、それが覆っちゃうことだってあるんだもん。だからさ、吹雪ちゃん・・・心配しなくていいよ。笑って、ね?」
吹雪「・・・うん」
しおい「必ずまた会おう。約束だよ」