新刊の表紙になりそこねた一枚絵(´・ω・`)

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西の国と東の国は長年の戦争を続けていた。
劣勢の西の国は敗戦に強い続けられ、首都陥落寸前まで追い込まれた。

誰もこの戦争の終止符を打たせ、勝利を勝ち取れる思う時、
突然、東の軍勢の大将にあたる若い騎士は西の国の女王に一騎討ちを申し込んだ。

かつて互い幸福を誓ったはずの二人は剣を交わり、殺し合った。
そして騎士の心臓が貫かれた瞬間、女王は気づいた。思い人が自分の手で葬った事を。

心が狂った女王はなにもかも投げ出すように国策を無理矢理につくりかえた。
結果的に西の国は劣勢を逆転の力を得て、一方東の国は猜疑の渦に陥ちてしまった。
戦況は西の国に傾きつつ、戦争は収束した。
勝利の喜び微塵にも感じぬ虚ろの心を抱いたままの女王はこの先に何を求むか、誰も知らない。