Artist's commentary
四肢落シのコユルギ
戦災孤児だったのだという。
少し申し訳なさそうに私の出生(というよりは拾われた時のことだ)について養父は話し終えた。
何か聞きたいことはあるかと言われて、考えてみたが、これといって思いつかなかった。
それをそのまま言葉にして伝えたら、養父はやはり申し訳無さそうな、少し意外そうな顔をしたのを覚えている。
だって、物心ついた頃には、私は既に養父のもとにいたのだ。15年前のことだ。
養父が話を聞かせてくれた時、私はもう、戦災孤児であることがどういうことか、理解できる年齢だった。
それがすべてだ。
唯一おぼろげに思い出せるのは、養父のもとにいるより前の私も、コユルギと呼ばれていたことだけだ。
昔のことに思いを馳せることはできる。でも今必要なことはそれじゃない。
養父は私に生きる手段を与えてくれた。彼は軍医だった。
「息がありゃあとりあえず生かします!とりあえず生かしますがね、とりあえずの処置で
腕の1、2本斬り落とされたくないってんならハナっからそんな深手負わんでくださいよ!
喩え話で済んでよかったですねこれ!」
■コユルギ・イサグク(Kojulgi Isagk)
■18歳/165cm/一人称:私 二人称:あなた 何故かほんのりべらんめえ
プロクネー救護隊【illust/49773135】所属。
腰にはかつて医療用ハサミが納まっていたが、処置の際に厚手の革鎧に手こずって以来小ぶりのナイフに持ち替えた。
軍属になる前から医療に従事しており、看護の枠を飛び出した処置を勝手に行うことがある。
喜怒哀楽がはっきりしていて声がでかい。乳もでかい。のをやや気にしている。
切った啖呵のせいで妙なアダ名がついたのも気にしている。
このたび軍属となり放り込まれた先は救護隊、まではよかったが
人手の少なさから最前線のひとつカラドア帝国眷属軍【illust/49706918】に従軍することになり、
強兵とはいえ派手に傷を負って帰ってくることも珍しくない兵士の皆さんにマジギレする毎日。
企画元:pixivファンタジアT illust/49662235
掛け持ち許可アリガトゴザイマス!!_:( ゚◒゚ 」 ∠):_