Artist's commentary
アパム!壁もってこい!アパーーーム!!
「ミコトは?」
「まだ起きてるってぐずってたけど、遊び疲れてたんだろうな。ベッドに横になったらすぐに寝ちゃったよ」
「ふふ、よっぽど嬉しかったのねあの子。久しぶりに父さんと遊べて」
「まぁ、おかげで予定がずれちゃったけど…」
俺がそう言うとフランは少し苦い笑顔で謝ってきた
「ごめんね、本当ならもう戻らなきゃいけなかったはずなのに…」
「あ!いや…」
しまった…責めるつもりなんか微塵もなかったのに、つい愚痴をこぼしてしまった
「別にいいさ、優秀な部下だし、俺がいなくてもなんとかやってくれてるはずだよ」
我ながら何のフォローにもなってない
あたふたする俺の顔を見て、妻はくすくすと笑っていた
二人でリビングのソファに座る
静かな時間だけが流れていった
「あのね…あなた」
ふと、フランが肩を寄せてきた
鼻先にかかる髪の甘い香りと、こちらを上目づかいで見つめてくる仕草に、思わずドキリとしてしまう
そんな俺の気を知ってか知らずか、妻はつぶやくように言った
「寂しがってたのは、あの子だけじゃないんだよ…?」
ほのかに赤く染まった頬
少し潤んだ深紅の瞳
妻はどちらかと言えば可愛らしい部類に入ると思うのだが、この時ばかしは妙に色っぽいと思えた
そんなことを考えてるうちにも、フランは体を摺り寄せてきた
服越しに温かさと柔らかさが伝わってくる
ヤバい、なんかもう、いろいろヤバい
頭の中がぐるぐるしてきた
なんなのだこれは
どうすればいいのだ
いや、妻がナニを求めているのかなんて嫌でもわかる
久しぶりに訪れた、二人きりの時間
愛し合う男と女
導き出される結論は----
わっふるわっふる
なんだこれ?(´・ω・`)