Artist's commentary
うち…ちょっち…疲れたわ……
「痛い…痛…ぁ…」
右頭部に酷い痛みが走る
ズキズキズキズキズキズキズキズキ
右腕ももう上がらない…これではもう発艦作業もできないだろう
腑も燃えているようで、中から体を徐々焼いていく
(アカン…浮いているだけでやっとや…あのコらは大丈夫やろか…)
別働している翔鶴達を思い胸が苦しくなる…
それでもできるだけ長く浮いていなければ…できるだけ館内に残った人たちが退避するだけの時間を稼がないと…
「しっかりしなさい龍驤!私が曳航するから!!」
水面に浮かぶ乗員達を救い上げながら天津風が叫ぶ
「…うち…ちょっち…疲れたわ……」
「龍驤!!」
「…ごめん…」
WW2クロニクルシリーズ 第2章 ソロモン編上巻より
フルカラー史実系絵本、ソロモン編の本編より、龍驤の逝くシーンです。