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Artist's commentary
王の背中
時々さぁ、なーんで私が主やってるんだろうなって疑問に思う時があるわけよ。
そりゃまぁさすがにその辺の雑魚にゃ負ける気しないけどさ、所詮私は吸血鬼のガキなわけで、私以上のバケモンなんていくらでもいるんだよ。つーか、ガチでやったら妹にも負けんじゃね?あの子キレるとマジこえぇもん。ちびるもん。
それに、門番ほどタフでもないし、居候の魔女みたいに博識でもなし、メイド長のように完全で瀟洒にゃなれんし。あー、言ってて悲しくなってきた。
まぁ、そんな泣き言並べようと、もう私が主になっちゃってるんだよねぇ。
だからせいぜい主らしく、痛いのも怖いのも嫌だけど、歯ぁ食いしばってやせ我慢して、
何を前にしようと誰を相手にしようと、傲岸不遜に笑ってやる。
そんなハリボテみたいな真似しかできないから、それを命懸けでやってやるよ。