Resized to 88% of original (view original)
Artist's commentary
上流の秘境にて。–名もなき街–
岸壁に挟まれた川筋は暗がりがどこまでも続き
迷路のように入り組み私達の旅路を惑わせた。
あれから幾晩重ねただろうか
船員達の気力も消え失せ私も半ば諦めかけていた時だった。
突然一筋の光と共に
歓喜と言葉にすら表せない何かが目の前に飛び込んできた。
たしかにそこには存在したのだ。人々の記憶から失われていた名もなき街が。
名もなき旅人。