Artist's commentary
外はさんさんと雪が降っていた。こういう日は何も出来ず、暇である。
何もやることが無いから、本でも読んで、時間を潰そ・・・「「」-!遊びにきたよー」外からいつもの声が聞こえる。時間潰しに困らない事はいい事だ。よく、こんな雪が降ってる時にやってきたな。二人を家の中に入れる。「うん、あたいは氷精だもの」と二カッとチルノは笑った。横に居る氷精じゃない大ちゃんは震えているぞ。大ちゃんの頭や肩ついている雪を払ってあげる。「あ・・・、いえ、いいんですよ・・・」と困った様に微笑む大ちゃん。大ちゃんは優しいなぁ。「あの、お茶、入れてきますね」と行って台所に向かう大ちゃん。う~む、気が利くなぁ・・・。「う~ん・・・暇。ヒマヒマ。」居間の炬燵で3人でお茶とお菓子を食べる。チルノ、お前、炬燵に入っても大丈夫なのか・・・?。「当たり前じゃない。あたいは最強だもの・・・冬は炬燵に入るものなんでしょ?」とチルノは得意顔で聞く。ああ、妖精特有の必要は無いけど雰囲気を楽しんでるって奴か。「それより、暇ー。「」、また外で遊ぼうよ。」「ち、チルノちゃん、私達、風邪引いちゃうよぅ」と炬燵をバンバン叩くチルノに大ちゃんが諌める。二人が暇を潰す為にウチにやってきたのだろうが、僕自身も暇で、別段やる事もなかった。・・・ん、いや、待てよ・・・。僕は戸棚からあるものを取り出した。「ん、何それ?」二人は怪訝そうな目でそれを見る。これはトランプ。外の世界の時間を潰す道具さ。外の遊びと聞いて二人は興味津々でトランプを見ていた。とりあえずはババ抜きから始めてみるか。「えっと・・・これなにこれ、数字・・・?」チルノは数字を見て頭を抱えていた。算数の勉強にはちょうどいいぞと言うと、「ふ、ふん、こんなの楽勝で数えられるもん」とチルノは強がる様に言った。「わぁ、綺麗ですね・・・。この絵・・・。」大ちゃんはうっとりとKとかQとかの絵を見てる、トランプでその反応は新鮮だ。とりあえずやりながら説明しよう、こうやって、同じ数字のカードを切っていくんだ。こう。二人の前で切ってみせる。チルノが難しい顔をしていたが、やり方が分かるとすらすらとカードを切っていった。お互いからカードを引いて、同じ数だけ切っていってババを残した方が負けだ。「BBA?」チルノが不思議そうに聞く。いや、あの人の事じゃなくて・・・。っていうか、怒られるぞ?。(続く)