ハイゴッグ/QBはジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ(MS)（型式番号：MSM-03QB）である。
統合整備計画において大幅な再設計を施され水陸両用モビルスーツの傑作機と評されたハイゴッグをベースに、火力に優れる水陸両用モビルスーツ ゾックの設計思想を織り込み、水中戦・揚陸戦における敵艦・敵拠点の駆逐作戦に特化したモビルスーツとして開発された。
機体後部に大型武装コンテナを常設し、コンテナ内部に高出力ジェネレーターを追加搭載することでゾックをも遙かに上回る大出力を誇る。

武装は両腕部にそれぞれ３門、胴体に２門内蔵された計８門のメガ粒子砲。二基のジェネレーターに直結されているため、エネルギーCAP方式に依らずとも連射が可能となっている。腕部先端に備えられた爪（クロー）は艦船や建築構造物の破壊を主目的としたために大型化された。腕部にはリング状のハードポイントが備え付けられ、ミサイルユニットやジェットパック等の追加装備が予定されていたが、開発が間に合わなかったために実戦での使用は見送られた。頭部には魚雷発射管を2門装備している。
機体後部の大型武装コンテナはロケット弾ランチャーや対空対艦ミサイル、対艦魚雷といった様々な実弾火器を多数搭載可能な多目的コンテナとなっている。コンテナはユニット分割されており、作戦内容に応じて搭載する火器や接続するコンテナ数を選択することができた。またそれぞれのユニット接続部には関節機構が備えられ、コンテナ先端の熱核水流ジェットによる水中での運動性能向上を果たしている。

巨大な腕と武装コンテナにより大型化した機体を支えるために４本脚構造が採用されたものの、陸上での機動性能はハイゴッグに比べ著しく低下している。そのため本機は他のMSの支援の元で上陸作戦の戦端を開き、その大火力で敵拠点の防衛部隊を駆逐して後続部隊の揚陸支援を主な任務としており、作戦行動時に攻撃の中心を担うことから、アメリカンフットボールのポジションになぞらえて「QB」の型式番号が与えられた。

本機は終戦までに数機が生産され、幾多の魔法少女を恐怖に陥れたとされる。
えっ、何かに似ているだって？君たちはいつもそうだ。わけがわからないよ。そんなことより僕と契約して魔法少女に（以下略

[諸元]
ハイゴッグ/QB (HY-GOGG/QB)
型式番号 MSM-03QB
所属 ジオン公国軍
頭頂高 16.1m
本体重量 79.2t
全備重量 113.7t
出力 4,930kw
装甲材質 チタン・セラミック複合材
武装
メガ粒子砲x8
魚雷発射管×2
クローx2
（以下の武装はコンテナに内蔵）
ロケット弾ランチャー
対艦対空ミサイル
対艦魚雷