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Artist's commentary
金の格子
企画元:pixiv #26890887 » 第一章:pixiv #26921050 »
気の遠くなるような昔、村の繁栄と引き換えに山の獣の元に嫁いだ娘がいた。
村は栄え、人々は契約の恩恵を謳歌したが、それを遠く眺める娘の顔に笑みはなかった。
決して笑わず決して口を開かない娘を、いつしか誰ともなしに石姫と呼び、疎むようになった。
ある日、娘は本当の石になった。獣はその石を、村の見える高台に置いた。
気の遠くなるような歳月、風と草木に砕かれた石は誰もいなくなった村の跡地へと転がり落ちた。
そうして自分の生まれた村へと戻った娘は、獣へと姿を変えて山野を駆けた。
※食べれません。食べれません、絶対にだ!!