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Artist's commentary
タンホイザア、雪の路地を知る
ニポンからの手記
ニポン国では冬になると、赤い服を纏った白髭のデーモンが子供達をさらいに来ると信じられている。
その為、子供達は冬の間中 家の中に篭もるようになり決して外に出ない。
また彼らは煙突から入ると信じられているため、ごらんの通りニポン人は家から暖炉を取り除いてしまった。
土着の紳士に聞いたところ、このデーモンは子供を見つけると、靴下の中に放り込んでしまうそうである。
小生が紳士に、それは我が国の民話で言うところのオーガではないかと問うた所、紳士は「否、彼はサタンである」と言う。
紳士曰く、このデーモンはかつては聖人だったという。なるほど、異教の国では聖人も悪魔に堕落するという事なのだろう。
タンホイザーから総長殿へ。
※次のティアに出す本の一幕。真面目な話もあるヨという宣伝でございました。