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Artist's commentary
宝の話
寅「・・・人間?」聖「お初にお目にかかります、人里で僧侶を勤めさせてもらってる聖白蓮と申します」寅「僧侶?・・・毘沙門天様が言ってたのはことのとか」聖「話は通ってるのですね」寅「ふむ、毘沙門天様の御言葉なら聞き流すわけにはいかない」聖「では・・・」寅「しかし、人間であるお主を信用しているわけではない」聖「と申されますと?」寅「人間は欲が過ぎる、故に私の力を狙ってくる、お主もそうなのであろう?でなければこんな人食い寅を人里で立てるわけがない」聖「・・・」寅「まぁ人間にとって私は大判小判の宝であり、私にとっても人間は生の糧という宝、私の力の元に集まるのも無理はない」聖「私は人間と妖怪が平等に暮らせるようにしたいだけなのです」寅「では鑑定しようじゃないか、お主が私にとって生の宝なのか、それとも聖の宝なのか」聖「わかりました、少々長い話になりますがあれは・・・」