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Artist's commentary
村紗さんにWiiを一緒にやろうよと薦めてみたら
「え・・・?」
今買って来た箱詰めのwiiを見せると、村紗さんは一瞬驚いた顔をした。 しかしすぐ不機嫌そうな表情をして、 「ゲーム嫌い」 とそっけなく答えた。 僕は取り付く島もない村紗さんを怪訝に思いながら 一人マリオテニスを愉しむ事にした。
リモコンを振り回してゲーム上のボールを跳ね返す。おもしれーと悦に浸っていると。 「ねぇ、それやってないでさ、こっち来て私に構ってよ。」 と後ろのベッドで村紗さんが僕を不機嫌な目で見ていた。 村紗さん、ゲームに嫉妬しているのかぁ?可愛いなぁ、むふふ。と気持ちの悪い邪推をした僕は、 まぁまぁ、一緒にゲームをやろうよ。楽しいからさ。 とリモコンを持ちながら、村紗さんに近づいた。すると 「そ、そんなものもって来ないでよ!怒るわよ!」 と村紗さんは凄い形相で叫んだ。 何を怒っているか不思議を覚えつつも僕は、これ楽しいよ、リモコンを振ると、本物のラケットみたいにボールが打てるんだよ。 と村紗さんの目の前で軽くリモコンを振った。 その瞬間、村紗さんは「ヒッ!」と声にならない声を上げて、 ベッドの隅っこに飛退いた。 驚いた僕は どうしたの?と村紗さんに近づくと、 必死に頭を抱え、がくがくと体を震わせ 「嫌ぁ!。もう殴らないで!もう嫌だ。お願い、殴らないで!」 と涙目で村紗さんは叫んだ。 突然の彼女の豹変に僕は困惑した。 酷く怯えていて、尋常ではない事は明らかだった。 何が彼女を怯えさせているか分らなかったけれどどうか、落ち着いて欲しいと思って、 リモコンをよそに置いて 彼女を抱きしめる事にした。 最初は「来ないで!」と叫んで暴れていたものの、 抱きしめてしまった後は彼女は無口になって大人しくなった。 そして、大分の時間がたった後、 「ごめん・・・、いきなり取り乱して。ゲームには嫌な思い出があって・・・」 と声を絞らせながら口を開いた。 どう言葉をかけるべきか分らなかったから、 とりあえず抱きしめ続ける事にした。 すると村沙さんは僕の胸の中に潜って、 「もう少し抱いていて貰えない?振るえが止まらないからさ」 と呟いた。
ふと彼女の頭を見ると、古傷の様なものがあって、 それは彼女の嫌な思い出の象徴そのものの様だった。 僕は村沙さんの頭をそっと撫でて、今日はわっふるをお預けする事にした。