このまま消えていくのなら、
アンタに一番近いところがいい。

会えなくなるのもきっとほんの少しの間で
あたいはすぐにまたここに戻ってくると思うけど
そのほんの少しでもとてもとても悲しい時は
泣いてもいいってアンタが言った。

だからあたいは泣くよ。
笑いながら泣くよ。
最後にほんの少しだけど
一緒に居られてとてもとても嬉しいから。
泣いてるけど、笑うよ。

それもおかしな事じゃないってアンタが教えてくれたから。

離さないでね。
あたいが居なくなるまでそこに居てね。
わがまま言ってごめんね。
悲しくさせてごめんね。

でも絶対にほんの少しだよ。
あたいはきっと戻ってくるから。
アンタもきっと戻ってきてね。
そしてあたいを見つけて名前を呼んでね。
あたいは覚えてるから、アンタの声も、
話した事も、教えてもらった事も、悲しかった事も、嬉しかった事も。

また会おうね。
また遊ぼうね。

だからそれまでに涙は全部流しておいてね。
そしていつかまた、一緒に一杯笑おうね。

楽しかった事を、もっと一杯増やそうね。